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ナレズシ探訪記

ナレズシと魚醤のホットスポットメコン川流域を巡る旅。

Cambodia

ナレズシと魚醤のホットスポット、メコン川流域で最も漁獲量が多いとされる、カンボジア・シェムリアップ近郊の巨大湖、『トンレサップ湖』に現地調査に行きました。乾季の間、水深は1m程度に留まり、面積は2500平方km(琵琶湖の4倍程度)しかない。しかし5月半ばから11月半ばの雨期には、プノンペン付近でメコン川に流れ込むトンレサップ川が逆流し、周囲の土地と森を水浸しにしながら面積は約6倍、1万6000平方km(琵琶湖の25倍程度)まで拡大し、深度も9mに達します。

プラホック(魚の塩辛)・トゥックトレイ(魚醤)

トンレサップ川の流域にある民家へ見学に。3枚におろして身の部分だけを塩漬けした小魚を購入し、それにもう一度塩をし直して発酵させて液体状態に。加熱して濾したものをペットボトルに入れ、市場で販売します。
トンレサップ湖の船着き場には、プラホックが山のように積み上げられています。雨季から乾季に移行する時、大量に魚が取れる(12月が一番獲れる)のでとりあえず保存するために塩漬け(プラホック)にするようです。ここまでが一次加工業者(たぶん漁師とその家族)の仕事で、トゥックトレイ作りをする二次加工業者(上半身裸のおじさん)はこれを購入しさらに発酵させて製品を作り上げます。

プオーク(ナレズシ)

プオーク(ナレズシ)は日本のようにそのまま生で食べるものではなく、米・紅麹で酸っぱく発酵させて、焼いたり蒸したりして、生野菜と一緒にごはんのおかずとして食べます。

シェムリアップの中央市場

ありとあらゆる食品が、所狭しと売り出されています。市場でプオーク・プラホックを売っていたおばさんに、プオークを現地の食べ方で料理をしてもらうようにお願いしました。焼いたプオークは身をほぐし『調味料として』生野菜と一緒に食べます。甘めの味付け。蒸してスープにしたプオークには香菜がたっぷり。プオークはたくさんの野菜と一緒に、ごはんのおかずとして食べます。

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